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2023-03-09

〈小話〉「宗派」ってなんだ?

仏教と一口に言っても、「宗派」がたくさんあります。

中には、「宗派がたくさんあるなんておかしい!」と言う意見もあります。果たしてそうでしょうか?

簡単にご説明いたします。

宗派とは、いわゆる安全ネットの網の目みたいなものです。

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転落防止の安全ネットの網の目がすごく少なかったら、人を支えることができません。網の目はたくさんあるからこそ落ちる人を受け止め支えられます。

それと同じで宗派もたくさんあるほど、多くの人を支えられるんです。

宗派とは仏の教えの示し方の多様性です。必要とする教えは、人によって違います。薬の用法用量が人によって違うようなものです。宗派はたくさんあった方が良いのです。

このことは実は平安時代、比叡山を開いた最澄様が明言しています。

一目の羅、鳥を得ることあたわず。一両の宗、何ぞ普く汲むに足らん

天台法華宗年分縁起

網の目が一つしかないネットでは、鳥を捕まえることができない。一つや二つの宗の教えではどうして人々を広く救いとることができるだろうか。

「宗派」とは人々を救い取るための仏教の網の目の1つ1つだと思っていただければ幸いです。

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